最近週末は天気が悪いですね。

今日から２４節気は「清明」に入ります。

清浄明潔（せいじょうめいけつ）の略で、空気は澄んで陽の光は明るく万物を照らして、全てがはっきりと鮮やかに見える頃という意味です。また、芽吹いた植物の葉が開き、なんの植物化がわかるようになる季節とも言われています。

入学、進学、入社など門出を迎える方も多いこの時期。若い芽がどんどん伸びて、将来どんな花を咲かせるのか、楽しみでもあります。

さて、この時期に多く出回るのが「タケノコ」。

旬に竹冠をのせて「筍（たけのこ）」。

「旬」という漢字には食材の最も味の良い時期という意味のほかに、１０日という意味があります。1ヶ月を上旬、中旬、下旬とわけるのも、１０日という意味があるからですね。

タケノコは成長が早く、地上に出てから約１０日で竹になると言われることからも、この漢字ができたと言われています。

京都の生産量は全国第４位!!

京たけのこは京の伝統野菜の1つに指定されています。除草、追肥、伐採、敷きわら、土入れ…１年を通して手入れをされる京たけのこは、エグ味が少なく肉厚で柔らかいのが特徴です。食物繊維とうまみ成分、カリウムを多く含み、吸い物、酢の物、和え物、煮物、天ぷら、タケノコご飯、炒め物などに使われます。

手に入れたらすぐに。

筍はアクが強く、採ってから日がたつとえぐみが増してきます。時間が経つほどに強くなるため、手に入れたら早めに下茹でしてえぐみを抜くのが大切です。でもアク抜きが面倒で・・・という方には水煮をどうぞ。採れたてを湯がいているので、香りが良く甘みもあっておいしいです。是非ご利用ください。

※まれに白い粉粒がついています。これはチロシンという筍のうまみ成分の1つなので、食べても大丈夫です。