童仙房茶舗・ふせだ農園 訪問(2016年4月)
2016年5月26日(木)
[カテゴリー] スタッフ日記
京都府南東端の相楽郡南山城村に広がる、標高500メートルの童仙房(どうせんぼう)高原。
宇治茶の名産地として知られており、
お隣の和束町と合わせると
宇治茶生産量の7~8割占めると言われている。
童仙房茶舗・ふせだ農園は、
ここ堂仙房高原で、お茶を作り始めて130年の歴史をもつ。
六代目園主(七代目園主 布施田 雅浩さんの父親)が、
薬散布の際、体を壊したことをきっかけに、
「自分が飲めないお茶を売るわけにはいかない」と強く思い
30年程前に、無農薬・有機栽培に踏み切った。
5月は新茶の季節。
新茶の収穫時期は5月初旬といわれるが、
堂仙房高原の新茶はひとあし遅く5月半ばに収穫時期を迎える。
収穫した生茶は、加工場に運ばれ、約一週間かけて
蒸す・揉む・乾燥させるという加工をほどこしてから、袋詰めして出荷する。
この加工の加減によっても味は大きくかわるそうだ。
布施田農園7代目が作る宇治茶は、
お茶本来の香りと苦味を活かすため、浅めに蒸す浅蒸茶。
一般的に出まわっている青みの濃いお茶は、
深蒸茶といわれ、深く蒸すことで青みを引き出し、渋みを飛ばしている。
今年の新茶の出来について伺った。
「今年は、暖冬の影響で雪がそこまで多くなかったため
茶畑の負担も少なく順調に育ちました。
童仙房茶舗のお茶は、寒暖の差の激しい高原で、ゆっくりと育ち、
旨味をじっくり蓄えたお茶です。今年の新茶にぜひご期待ください。」
■童仙房茶舗の宇治茶について
一瞬あっさりとした飲み口、次に渋みを感じ、あとから旨味がじわじわ出てくる奥深い味わい。
無農薬・有機栽培、そして宇治茶本来の”香り”と”苦味”を活かすことにこだわっている。
「誰かれかまわず売ろうとは思っていません。有機を求めている人に売りたい。」
一般の茶市場には並ばない。
有機野菜を専門に扱う宅配会社や、直売所への出荷の他、
宇治茶の老舗茶問屋を通して、百貨店の進物用や、
農薬規制の厳しい台湾店舗販売用として取り扱われている。
[童仙房茶舗の有機栽培・完全無農薬宇治茶を購入できる場所]
京都:じねんと市場
奈良:旬の駅 ならやま店
めぐみの郷 京奈学園前店
今回、茶畑を案内してくれた童仙房マスター布施田さん
多趣味すぎて楽しすぎるお話をたくさんしてくれました!
いつも「じねんと新聞」の4コマ漫画を書いてくれているS氏と一緒に行ってきました◎